さて、自身のキャリアデザインを考えるにあたって、まずは何をすべきでしょうか。未来の姿をイメージするのもいいですが、まずは自己分析を行いましょう。
自己分析は就職活動や転職活動でも大切なステップです。就活して企業に就職したみなさんであれば、就活期間中に一度はやってみたことがあるのではないでしょうか。
社会人となりある程度のキャリアを築いてきているかもしれません。それにより、学生自体とはモノの見方や考え方が変わっていることが往々にしてあります。
キャリアデザインを考えるうえで、まずは現在の自己を振り返り、どのような考え方で何をモチベーションに仕事や生活を送っているのか、客観的に整理できると良いと思います。
今回は、キャリアデザインを考えるために重要なステップである自己分析について、その必要性や方法論について紹介していきます。
自己分析の必要性
はじめに、なぜ自己分析が必要なのかを考えていきましょう。
基本的には人生の分岐点や将来を考えるにあたって、これまでの自身の行動や価値観を振り返ることが自己分析の目的です。
自己分析が必要な場面としては、就職活動や転職活動のタイミングであったり、自身のキャリアデザインを考えるタイミングがあります。
就職・転職活動における自身の方向性を定義
就職活動や転職活動の際に自己分析を行う理由としては、これから自分が何を実現したいのか、を明確にするためです。
就職活動時は学生なので、これといったキャリア実績はないと思います。それでも、自身が子供のころから学生生活を送る現在まで、何に興味を持ちどのような考え方で歩んできたか、を振り返ります。
それにより、今後どのような道に進みたいか、どのようなことが自分に合っているか、やりたいことに対する動機づけができるようになります。
転職活動の際はどうでしょう。一定の期間を会社で過ごし、多かれ少なかれキャリアを築いていると思います。
これまで築いてきたキャリアに対し、その延長上でより発展させていきたいのか、もしくは別の道にジョブチェンジしたいのかを考えます。
それにあたり、自身を客観的に振り返り、これまでのキャリアが自身の思い描くものだったのか、それとも成り行きで進んできたが別の道に進みたいのか、改めて考えるきっかけとなります。
このように、就職活動や転職活動に当たっては、自身の方向性を定義するために自己分析が重要になると言えます。
キャリアデザインを考える際に価値観を見つめなおす
もうひとつはキャリアデザインを検討するタイミングです。将来の姿を描くために自身の価値観を改めて見つめなおすために利用します。
キャリアデザインの見直しはいつやらなければいけない、というものではありません。
自身のターニングポイントとであったり、半年や1年に1回定期的に見直すことであったり、タイミングは様々です。いずれのタイミングでも、自身の価値観は不変のものと経験により変わっていく部分があります。
それを改めて整理し、自身の不変の価値観に対して将来の姿を描くのか、直近変わってきている価値観を取り入れて少し見直してみるのか、中長期的なキャリアビジョンを見つめなおす材料とします。
自己分析を行う手法
つづいて、自己分析を行う手法について見ていきましょう。
自己分析を行う方法はいくつもありますが、共通する考え方としては自身を客観的に見つめなおし、自身の根底にある価値観と積み上げてきた経験を可視化する、というものです。
先人たちが積み上げてきたノウハウがありますので、いくつか紹介します。
モチベーショングラフ
もっともメジャーと言えるのがモチベーショングラフという方法です。
これは、自分史、つまり自身の経歴や歴史に対して、その当時ポジティブな気持ちだったのか、それともネガティブな気持ちだったのか、モチベーションをプロットして表現するという手法です。
物心がついたころでもいいですし、高校に入学したことでもいいですが、あるタイミングから直近までの自身の歴史や大きなイベントを時系列で書きだします。
ポイントとしては、良かったことも悪かったことも、記憶に残る大きなイベントは書き出すようにしましょう。
続いて、それぞれのイベントが発生した時期に、あなたがどのような気持ちだったかを書き出しましょう。例えば結婚してポジティブな気持ちが大きかった時期、であったり、受験に失敗してネガティブな気持ちが大きい時期があると思います。
ポジティブ、ネガティブのモチベーションは度合いを段階的にグラフで表現しましょう。そうすると、時系列のあなたの歴史に対し、モチベーションの高低が可視化できます。
最後に、モチベーションの高低に対して理由付けを行っていきます。どのようなイベントや変化により、あなたのモチベーションが上がったのか、下がったのかを客観的に振り返ります。
そうすることで、あなたが前向きにとらえられる事柄と、後ろ向きにとらえがちな事柄をはっきりと区別することができるようになります。
これはつまり、あなたの価値観であり、モチベーションが上がる事柄を多く選択できるような人生設計だったり、キャリアデザインを考えることが望ましいと言えます。
ジョハリの窓
ジョハリの窓は、アメリカの心理学者ジョセフ・ルフト (Joseph Luft) とハリ・インガム (Harry Ingham)によって考案された、自他認知のための自己分析ツールです。
自分が思うあなたと、他社が思うあなたのギャップを分析します。自身がどれだけ他者に対してオープンに接しているか、他者があなたをどう見ているかを客観視し、あなたの長所や短所を明らかにするフレームです。
さまざまな項目を自身や他者に評価してもらい、「開放の窓」「盲点の窓」「秘密の窓」「未知の窓」の4つの窓に振り分けます。
開放の窓
自己評価と他者評価の一致した項目を開放の窓と言います。ここに分類された項目は、あなた自身もあなたを評価した人も双方あなたの特徴と認識している項目です。
つまり、他者に対してオープンにできている項目と言え、あなたの長所として伸ばしていくことが望ましいと言えます。
盲点の窓
自己評価と他者評価が異なる場合で、他者のみ評価した場合に盲点の窓に分類します。これは、あなた自身はあなたの特徴として認識していないものの、他者から見るとあなたの特徴と言える項目です。
あなた自身は気づいていませんが、これから伸ばすべき長所として認識することが大切と言えます。
秘密の窓
自己評価と他者評価が異なる場合で、自身のみ評価した場合には秘密の窓に分類します。これは、あなたは長所や特徴としてとらえていても、他者はそこに気づいていない項目です。
つまり、まだ他社にオープンにし切れていない項目といえ、自己表現をする際に気を付けるべき項目と言えます。
未知の窓
自己評価でも他者評価でも上がらなかった項目を未知の窓に分類します。これは、まだあなたの特徴として発揮されていない項目であり、今後自己を発展させていくうえで伸ばしていくべき項目が隠れていると言えます。
Will/Can/Must
主に自身のスキルや経験を振り返り、想いを明確にするためのフレームです。
Willはつまり意思です。あなたがどのような思いで日々の生活や業務を行っているかを示します。
Canはつまりあなたの強みです。あなたがこれまでの人生や業務を通じて得た知識やスキル表します。
Mustはあなたの責務です。周りがあなたに何を期待するか、何をしてほしいと思っているかを表します。
この3点を整理することで、今現在あなたに何ができて、何を期待されているという現状と、あなたの想い・意思を評価することができるようになります。
想い、意思に対してできることや期待されていることにギャップがある場合は、是正に向けて動いた方がいいかもしれません。
おわりに
今回は、キャリアデザインを考えるうえで必須となる自己分析について、その必要性や主な方法論を紹介しました。
就職や転職のための目標設定であったり、キャリアデザインを考えるうえでの将来の姿を描くための一助であったり、いろいろな使い方ができることが分かりました。
方法としても、モチベーショングラフのように自分史を振り返り、自身が何に喜びや悲しみを覚えるのかを客観的に振り返る方法や、自他者評価のためのジョハリの窓、Will/Can/Mustのフレームを紹介しました。
自己分析はキャリアを振り返るタイミングで必須の作業です。
自身のことは自分が一番わかっている、とは思いますが、やはり客観的に言葉や文字にして表現することで、意外なキーワードや価値観が見えてくるものです。
自信を客観的に振り返るには気恥ずかしさもあるかもしれませんが、定期的に自身を振り返り、経験によって変わる価値感もフィードバックしつつ、キャリアデザインを具現化していきましょう。
当ブログでは、あなたのキャリアデザインを考えるための一助となる記事をこれからも発信していきま

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